一日保育が始まり丸3週間が経ちました!
ころりん 周辺の緑や自然もぐんぐん伸び始めていますね!
それに 負けじと、きじ組の子ども達も元気一杯に過ごしていますよ!
<魚事件>
先々週の火曜日、ころりんの裏にある川へ行って来ました!
Aくんの「川行きた~い!川行こ~よ!」の一声で「おれも行く~!」 うちも!」と、子ども達はノリノリ!
げんき(担任)「じゃあ川行こっかー!」と言うと「イェーイ!」と、9人程の子どもが集まり川へ行く事になりました。
子ども達はそれぞれ
「ながぐつはく~!」
「おれ、このくつのまんまでいい!」
「虫かご取ってこなきゃ!」
と急いで準備をして、 いざ!しゅっぱ~つ!!
・・・けれど川へ下りてみると草が子どもの背丈よりもさらに高く、大人の背に迫る程伸びていま した。
しかしAくんはその草をものともせず「いくぞー!!」と草をか き分け進んで行きます!それに続く子ども達。
「まってぇ~」
「どっち行けばいいの~?」
「こっちだよ~!」
などと声をかけ合って行 き、
「わぁ~!でれたぁ!」
茂みを抜けた先には、草も少なく、綺 麗な川の流れが続くスペースが広がっていました!早速、あみを手に魚を探す子ども達。端っこの草の生え際にあみ を突っ込みガサゴソ探す子。泳いでいる魚を追いかける子。 けれど中々捕まえられません。
そんな中、一番に魚を捕まえ たのがBくんです。
みんなが「つかまんない」「さかないないな~」 と言ってる中、
「あ!さかな入ってる!」
みんな「えーっ!どれどれ!?どうやったのぉ?」
B 「え?ここでさかないないかなぁ~ってあみ動かしてたらね、いた!」
Bくんが立っていたのは川の流れの真ん中。その足下にあみを替 らせていたら、入っていたそうです!
「やったー!つかまえたぞー!」 と喜ぶBくん。おれも捕まえるぞ~!と燃える子ども達! さっそく皆も真似して自分の足下を探ると、
「いた~!」「つかま えた〜!」とあちこちから
「とったどぉ~!」の声が!
みんなほくほく顔で川から帰って来たのでした。
「これはおれの〜」と、各自魚を入れた虫カゴをきじの部屋に 置くと、早速エサをあげて可愛がっていました。
その日は帰る 時間になり、皆は魚を置いて行きました。次の日の午後です。
「あ~っ!魚が死んでる!」
という子どもの声にかけつけてみると、 昨日Bくんが捕まえて嬉しがっていた、大きめな魚(6cm程)が プカプカと浮かんでいました。
みんなは「Bくん呼んでくる!」 と言って園庭であそんでいたBくんを呼んで来てくれまし た。死んでしまった魚を見て悲しそうな顔をするBくん。 その魚が入った虫カゴを持ち、しばし無言で佇んでいました。
その様子を見ていたAくん。
A「どうして死んじゃったんだろうね。やっぱり一日3食あげな いとダメなんだよ」
B「・・・・・あげた。・・・4食。昨日から数えたら」
そうなんです。嬉しくてお世話をしすぎてしまったみたいなんです。
するとBくん、
「うめてあげる」
と言い、その魚を土に埋めてあげました。
その時のBくんの真剣な表情。言葉にはまだならないけれど、Bくんの胸の中ではきっと様々な思いがかけ巡ってい て、色々な事を感じている。そんな様子がそばにいるこちらにも 伝わって来ました
・・・お魚さん、大切な生命の勉強をさせて くれてありがとう。
子ども達は小さな体と心いっぱいで受け 止め、成長して行っているよ。これからもきじさん、ころりん子を よろしくお願いね。長い目で見守っていて下さい。
・・・と、生命の大事さを学び、それから大切に していってくれる…
はずだったのですが、まだ続き がありまして・・・
その日から2週間程経ったある日、ひよこちゃ んがきじ組に入って来た時の事です。
魚が入った虫カゴの辺り を通りがかった2人のひよこちゃんが鼻をつまみながら
「くっしぇ! くっしぇ!」
と言って足早に通り過ぎて行くのです。
そうなんです! あれから約2週間、皆からほぼ放置されていたお魚さん達 は全滅状態。きじ組の教室にい~い臭いが立ち込める 様になっていたのです。
集まりでその事を皆に話すと
「え~! どれどれ?うわっ!くさい~!」
と、皆臭いを嗅いでから鼻を つまみます。
「エサあげてなかったんじゃない?」
「いや、エサあげすぎ たんだよぉ」
「水も汚な~い」
「この入れ物じゃ小さかったんだよ~」
などと意見が飛びかいました。
話し合いの末、唯一生き残って いた一匹のお魚さんの水を換えてあげ、
「おはかつくってあげる!」
「ここならほら!天国に近いからいいんじゃない?」
と言って自転車 小屋のそばにお墓を作って、死んでしまったお魚さん達を 埋めてあげました。自分達で穴を掘って土をかけてあげ、小さ な石コロを丸く並べ、花を集めて置いてあげていました。
くさ~い虫カゴも
「あらう~!!」
と言って綺麗に洗ってくれ ました。 お魚さん、死なせてしまってごめんね。 次出会った 時は、また子ども達も考えて、大切にしてくれると思うんだ! その時はまたどうぞよろしくお願いします。
今回、捕まえた魚をどうするのか、どうしたらいいのか、子ども 達に気が付いてほしく、担任と相談して、成り行きを見守っ ていました。 生命あるものを扱う、飼う責任と育てて行く喜びを、子ども達と担任2人一緒に考えて学んで 行きたいと思いますので、長い目で成長を見て頂きます様 お願い致します。
げんき